2007-01-01から1年間の記事一覧
Beethovenのピアノソナタ全集は現在もいくつかのプロジェクトが進行中だと思いますが(今思いつくだけでLewis,Oppitz,Ohlsson,Paik,内田,仲道など*1)、これもそのうちの一つ。例によって味見のために4番が含まれているこのVol.3を買ってみました。演奏…
今までもこのブログに何回か書いているように、交響曲や協奏曲を室内楽などより小さい編成で演奏したものに結構興味があるのですが、今回はBeethovenのエロイカ交響曲のピアノ四重奏版。Beethovenの友人のFerdinand Ries(1784-1838)が編曲したものだそうです…
1987年生まれのドイツの若手、Joseph Moog(ヨゼフ・モーグ)の弾くListのピアノ協奏曲集1,2番と死の舞踏。普段はLisztの協奏曲というと特別な事情(お気に入りのピアニストとか)がないとなかなか食指が動かないのですが、ちょっと前のレコ芸の海外版試聴…
J.S.BachからProkofievまで、18人の作曲家による"Toccata"を集めた企画物アルバム。Schumann,Ravel,Prokofievの3大トッカータ*1を始め、Saint-Saens(Op.111-6),Debussy,Poulencなど割とメジャーなものからClara Wieck,Chaminade,Holstなどマイナーな…
独特のピアニズムで私の好きなピアニストの一人でもあるOlli Mustonen(オリ・ムストネン)がBeethovenのピアノ協奏曲1,2番を録音したということで早速購入してみました。オケはフィンランドのタピオラ・シンフォニエッタで、彼の弾き振りです。Mustonenが…
NaxosのLiszt作品全集Vol.25はAlexandre Dossin(アレシャンドレ・ドシン)の弾く、Verdiのオペラに基づく編曲集。曲はリゴレット・パラフレーズ、アイーダより神前の踊りと終幕の二重唱、トロヴァトーレよりミゼレーレ、ボッカネグラの回想、エルナーニ・パ…
OVPPによるもう一つのJ.S.Bachのカンタータ・プロジェクトであるEric Milnes(エリック・ミルンズ)によるシリーズは、Vol.1とVol.2を聴いた限りではKuijken盤ほどは惹かれず、今後は保留かなと思っていたのですが、今度出たVol.3を見ると有名な147番が入っ…
Lise de la Salle(リーズ・ドゥ・ラ・サール)のCD第4弾はMozartとProkofievの2枚組。曲はMozartがロンドイ短調K511、ソナタ第6番K284、「ああ、お母さん聞いて」による変奏曲、Prokofievがトッカータ、ソナタ第3番、「ロミオとジュリエット」10の小品から6…
Valery Kuleshov(ヴァレリー・クレショフ)の久々の新譜はLisztアルバム。曲はロ短調ソナタとPaganini大練習曲集、そしてBusoni編のメフィストワルト第1番ということなんですが、HMVのページなどには「パガニーニによる超絶技巧練習曲集」となっていて、す…
先日CDショップで試聴して(値段が安めだったこともあって)衝動買いしてしまった一枚。MoschelesがJ.S.Bachの平均律の前奏曲のうち10曲にチェロパートを加えてピアノとチェロのための作品に編曲したというモノで、選ばれたのは1巻から1,2,4,6,15,21,24番と…
David Fray(ダヴィド・フレイ)が、J.S.BachとBoulezのピアノ曲をカップリングするという、ちょっと興味深そうなCDを出していたので、Boulezだけだとなかなか手を出しにくいところなんですが、Bachもありということで買ってみました。曲はJ.S.Bachの方がパ…
Vol.1から聴き続けているSigiswald Kuijken/La Petite Bandeによるカンタータ集のVol.5。今回は(収録順に)BWV179, 35, 164, 17の4曲。声楽陣はアルト(Noskaiova)とテナー(Kobow)が前回と同じで、バスのWörnerはVol.1から復帰、ソプラノのSämannが新顔…
Wolfram Schmitt-Leonardy(ヴォルフラム・シュミット=レオナルディ)がSchumannの交響的練習曲ほかを録音したということで、以前聴いたBrahmsの変奏曲集の印象がまずまずだったことと、Brilliantということで値段も安めなこともあって、抱き合わせ用(^^;)に…
Andrew Rangell(アンドリュー・ランゲル)によるJ.S.Bachピアノ曲集。Rangellは以前Dorianにゴルトベルク変奏曲や6つのパルティータを録音をしていて、それらは私のお気に入り盤(特にゴルトベルクは最も好きな盤と言ってよいです)なのですが、今回は別レ…
OVPPによるモテット集、しかも歌うのがあのHilliard Ensemble(ヒリヤード・アンサンブル)ということで買ってみました。彼らは'80年代にもEMIに録音しているのですが、そのときはソプラノだけは少年合唱を使っていて、私は少年合唱はどうも好きになれない(…
C.P.E.BachとかJ.C.Bachと聞いてもあまり興味が湧かないのですが、W.F.Bachとなるとちょっと別でして、きっかけは昔聴いたMozartの弦楽三重奏曲K404aで、これはJ.S.Bachの平均律その他のフーガを弦楽三重奏に編曲したものに前奏曲を付け加えたもの*1なのです…
川島基(もとい)は'98年の音コンや2000年の浜コンで何回か聴いたことがあるのですが、2005年のSchubert国際コンクール優勝のご褒美(?)としてデビュー盤がリリースされていて*1、曲目を見るとSchubertのソナタ第19番D958、Schubert/Lisztの春の想い、水の上…
Christian Tetzlaff(クリスティアン・テツラフ)によるJ.S.Bachの無伴奏の2度目の録音。以前書いたようにTetzlaffは私の好きなヴァイオリニストの一人なんですが、実はそのきっかけとなったのはこの曲の最初の録音(旧盤)で、当時この曲に関する私の嗜好は…
Arcadi Volodos(アルカディ・ヴォロドス)のLisztアルバム。国内盤は去年に発売されていましたが輸入盤もやっと出たということで遅ればせながら購入しました。曲はオーベルマンの谷、ハンガリー狂詩曲第13番(Volodos編)、小鳥に説教するアッシジの聖フラン…
去年の浜コンでは3次まで進み、奨励賞となったDinara Nadzhafova(ディナーラ・ナジャーフォヴァ)のデビュー盤。曲はLisztのハンガリー狂詩曲第2,6番、ペトラルカのソネット第123番、忘れられたワルツ第1番、愛の夢第3番、鬼火、ChopinのエチュードOp.10全…
Nikolai Tokarew*1(ニコライ・トカレフ)のSony移籍第1弾。曲はChopinのソナタ第2番、Bach/Silotiの前奏曲ロ短調、Schubertの楽興の時、Lisztラ・カンパネラ、Rosenblattのパガニーニ変奏曲、ボーナスCDにMussorgsky/Khudoleyの禿山の一夜とProkofievのトッ…
フランスの若手、Bertrand Chamayou(ベルトラン・シャマユウ)の弾くLisztの超絶技巧練習曲集のライヴ録音。実はこのCD、去年別レーベル(BMG)から一瞬出ていたように思ったのですが、気がついたときにはもう発売中止(廃盤)になっていて、どうしたことかと思…
NAXOSのLisztピアノ作品全集のVol.24。演奏者のGiuseppe Andaloro(ジュゼッペ・アンダローロ)は第1回の仙台国際コンクールの優勝者ということで名前は知っていましたが聴くのはこれが初めて。2005年のブゾーニコンクールにも優勝しているようです。曲はメ…
Rameauの鍵盤作品集に続くOndineからのTzimon Barto(ツィモン・バルト)のソロピアノ曲集。今回はRavelの夜のガルパール、鏡、水の戯れということで、曲的には前回と違ってかなりオーソドックスなところを狙ってきました。ちなみにBartoはEMI時代にはアンコ…
これまでのVol.1〜3はすべて聴いているGary Cooper(ゲイリー・クーパー)とRachel Podger(レイチェル・ポッジャー)のコンビによるMozartヴァイオリンソナタ集の新譜(Vol.4)。収録曲はK302, K9, K304, K29, K526の5曲。収録時間も76:12とたっぷり詰まって…
Brahmsのピアノ協奏曲第1番がもともと2台ピアノのためのソナタとして作曲されたというのは割と有名な話ですが、その版による演奏を聴いたことがないな、ということで(店頭で見かけて)買ってみたCD。演奏はSilke-Thora Matthies(ジルケ=トーラ・マティース…
danacordの看板テクニシャン・ピアニスト、Oleg Marshev(オレグ・マルシェフ)のLisztアルバム。曲はソナタのほかに交響詩タッソーのピアノ独奏版(Tausig編)とファウスト交響曲の第2楽章(グレートヒェン)のLiszt自身の編曲によるピアノ独奏版。実はだいぶ前…
前回のKudoyarovのデビュー盤と同じレーベルから出ていたCD。ネットのカタログを眺めていたら去年の浜コンで2位だったSergey Kuznetsov(セルゲイ・クズネツォフ)のデビュー盤らしきものがあったのでついでに買ってみました。Brahmsの幻想曲集Op.116、Liszt…
Rustem Kudoyarov(ルステム・クドヤロフ)という1970年生まれのロシア人ピアニストのデビュー盤。いや本当はデビュー盤かどうかわからないのですが(他にCDは出ていないようなので)多分そうでしょうということで。曲はGubaidulinaのシャコンヌ、Lisztのス…
お気に入りピアニストの一人であるNikolai Demidenko(ニコライ・デミジェンコ)によるChopinの新譜。曲はロンド3曲(Op.1,16,73)、舟歌、ポロネーズOp.71-1、アンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズ。最近はもっぱらこのAGPLからリリースされること…