2005-01-01から1年間の記事一覧

今年最も印象に残った10枚

今年も残り少なくなってきました、ということで今年の個人的ベスト10というか、最も印象に残った10枚を挙げてみました(一応新譜に限っています)。順位は特に付けずに入手順に並べています。リンクが付いたものは既にこのブログで取り上げているので、それ…

MardirossianのBach編曲集

Vahan Mardirossian(ヴァハン・マルディロシアン)のJ.S.Bach編曲作品集は、以前店頭で見かけて迷った挙句に踏み切れなくて(値段も結構高い)そのままにしておいたものですが、今月のレコ芸の月評を見たら(と言っても立ち読みですが^^;)絶賛とまでは言わ…

LuganskyのChopin前奏曲集

Chopinの前奏曲集で気になっていたもう一枚、Nikolai Lugansky(ニコライ・ルガンスキー)盤もこの機会に、ということで聴いてみました。2001年録音で、併録曲はバラード第3,4番とノクターンのOp.48-1, 27-2, 62-2。印象はというと、微妙、というところでし…

LortieのChopin前奏曲集

先日のブログで、自分はまだChopinの前奏曲でコレ!という盤に出会っていない、でもLouis Lortie(ルイ・ロルティ)盤はまだ聴いていないので買ってみようかな、などと書いていましたが、買ってきました。録音は'97年、併録は前奏曲Op.45、アンダンテ・スピ…

Guillouのオルガンによるゴルトベルク変奏曲

一昨日のブログではJean Guillou(ジャン・ギヨー)のオルガン版ゴルトベルク変奏曲がいまひとつだったと書いていましたが、実はこの盤は長いこと聴いていなかったので、実のところFeller盤と比べるどうなのだろう、ということで久しぶり(十数年ぶり?)に…

Fellerのオルガンによるゴルトベルク変奏曲

Erik Feller(エリック・フェラー)と言えば、以前オルガンによるBachのパルティータ集を出していましたが、今度はオルガンによるゴルトベルク変奏曲です。オルガンによるゴルトベルク変奏曲は昔Guillou盤を買ったことありますが、その印象がいまひとつだっ…

Joyce Yangのクライバーンコンクールライヴ

今年行われた第12回Van Cliburnコンクールで第2位だったJoyce Yang(ジョイス・ヤング)のコンクールライヴです。収録曲がJ.S.Bachのフランス風序曲、Lisztのドンファン幻想曲とハンガリー狂詩曲第6番、Vineのピアノソナタ第1番という、私の好みにかなりフィ…

横山幸雄のBeethovenピアノソナタ全集(その3〜完結編)

横山幸雄のBeethovenピアノソナタ全集、やっと聴き終えました。残っていたのは 1, 12, 19, 20, 22, 23, 25, 29, 31, 32番。 印象は前回とあまり変わりませんが、やはり前〜中期のソナタが良いですねという感じです。持ち前の指回りの俊敏さを生かしてシャー…

JablonskiのChopin前奏曲集

先日のChopinコンクールのCDを買うときについでにChopinの棚をつらつらと眺めていたらKrzysztof Jablonski(クシシュトフ・ヤブウォンスキ)の前奏曲集のCDが目に留まり、そういえば彼のエチュード集はよかったな、ということで今度は前奏曲集を買ってみまし…

Blechaczのショパンコンクールライヴ

ショパンコンクールライヴでのRafal Blechacz(ラファウ・ブレハッチ)の演奏をネットで見て、CDが出たら買いたいところだなんて言ってましたが、店にフツーに並んでいたので早速買ってきました(実は買ったのは少し前ですが)。1次と2次の入ったVol.6と、本…

BlochのLisztオペラ編曲集

先日のブログで触れたBoris Bloch(ボリス・ブロッホ)のLisztオペラ編曲集ですが、思いのほか早く入手できたので、早速聴いてみました。録音は'88年ということなので彼の30代後半のときの演奏ということになります。(ちなみにライナーの写真を見ると、危な…

SayのBeethovenピアノソナタ集

実のところ横山幸雄の全集もまだ全部聴き終わってないのに(^^;)、またBeethovenのソナタ集を買ってしまいました。Fazil Say(ファジル・サイ)による「熱情」「ワルトシュタイン」「テンペスト」という有名どころを集めた1枚です。Sayと言えば、私にとって一…

Rebsteinのデビュー盤

CDジャケットの写真映りの良さと演奏内容には相関関係がある、なんてことを前回書きましたが、今回は(Bloch盤とは逆に)写真映りのよさでなんとなく買ってしまった盤。Antoine Rebstein(アントワーヌ・レブシュタイン)というピアニストですが、右手を故障…

Boris Bloch plays Liszt

今回も新譜ではありませんが、最近買ったCDということで表題のBoris Bloch(ボリス・ブロッホ)のLiszt集を。曲はオーベルマンの谷、ハンガリー狂詩曲第2番、コンソレーション第3番、ため息、Busoni編曲によるピアノと管弦楽のためのスペイン狂詩曲、エフゲ…

Petrovのアンコール集

Olympiaから出ている一連のNikolai Petrov(ニコライ・ペトロフ)のCDのうち、ライヴでのアンコール曲を集めた一枚は、収録曲の点でもうひとう食指が動かず買わずにいたのですが、そうこうしているうちに廃盤(?)になっていて、かといって特にしまった!と思…

Oliver KernのBeethovenピアノソナタ集

Web上でネットCDショップのカタログを眺めていたら、Oliver Kern(オリヴァー・カーン)のCDがいくつか出ていることがわかったので、その中で一番興味深そうな1枚を買ってみました(新譜ではありません)。収録曲はBeethovenのピアノソナタ第4, 24, 25番と…

Le GuayのRavelピアノ協奏曲集

またしても店内の試聴機で聴いて衝動買いしてしまった盤。Claire-Marie Le Guay(クレール=マリー・ル・ゲ)によるRavelの2つのピアノ協奏曲です。(併録としてSchulhoffのピアノ協奏曲第2番。)Le Guayと言えばデビュー盤のLiszt超絶技巧練習曲集(ちなみに…

お気に入りのBeethovenピアノソナタ集

昨日のブログで自分用にお気に入りの演奏を集めたMDを作っていることを話しましたが、実はBeethovenのピアノソナタ集(時代楽器でなく普通のピアノでの演奏)としてはこんなのを作っていてよく聴いています。(番号順に並べましたが実際は順序はバラバラ) …

BrilliantのHaydnクラヴィーアソナタ全集

先日の日記で購入報告したBrilliant ClassicsのHaydnクラヴィーアソナタ全集ですが、一応ひと通り聴き終えました。全部で52曲あって、実のところ半分以上は初めて聴くような曲なんですが、第一印象としては予想どおりなかなか悪くないです。少なくともStaier…

Kissinのロシアン・アルバム

Evgeny Kissin(エフゲニー・キーシン)の最近のCDはあまり自分の好みに合わないことが多くて店頭での試聴に終わる(買うほどではないことの確認)ケースが多いのですが、今回のロシアンアルバム(Scriabinの前奏曲とソナタ第3番、Medtnerの回想ソナタ、Str…

MarshevのProkofievピアノ協奏曲全集

最近聴いたCDから、Oleg Marshev(オレグ・マルシェフ)によるProkofievのピアノ協奏曲全集を。オケはN.Willen指揮のSouth Jutland so.です。MarshevのProkofievと言えば、私は彼のProkofievピアノ作品全集を高く評価していて、あまり強い個性や尖がったとこ…

Ricercar ConsortのJ.S.Bachカンタータ集

たまには鍵盤楽器以外の話題をということで、Philippe Pierlot(フィリップ・ピエルロ)指揮のRicercar Consort(リチェルカーレ・コンソート)によるJ.S.Bachのカンタータ集(18,106,150番)の感想を。リリースされたのは少し前だったようですが、店内の紹…

岡田博美のChopinエチュード全集

日本人で最も洗練されたテクニックを持っているのではないかと常々思っている岡田博美がChopinのエチュード全集を録音したということで聴いてみました。岡田博美と言えば最近はライヴ録音が多いのですが、ライナーノートによるとChopinのエチュードはスタジ…

Vayrynenのアコーディオンによるゴルトベルク変奏曲

アコーディニストのMika Vayrynen(ミカ・ヴァイリュネン)がBachのゴルトベルク変奏曲を録音したということで、聴いてみました。彼は編曲物としてはこれまで展覧会の絵なども出しています(未聴)。アコーディオンによるゴルトベルク変奏曲と言えば、15年以…

PizarroのLisztハンガリー狂詩曲全集

Artur Pizarro(アルトゥール・ピサロ)のCDと言えば、Bach/Lisztの編曲集やLisztのソナタなどを入れたものを聴いたことがあり、手堅いんだけどもうひとつパッとしないという印象があるのですが(最近出たBeethovenは割と評判いいようですが…未聴)、最近Lis…

Garrick OhlssonのChopinポロネーズ全集

Garrick Ohlsson(ギャリック・オールソン)のポロネーズ集と言えば、昔EMIの廉価レーベルであるRoyal Classicsから第1〜6番とポロネーズ幻想曲、Op.22を1枚に詰め込んだ盤が出ていて、私も愛聴していたのですが、最近これに初出時のLP盤に含まれていた残り…

BrilliantのHaydnクラヴィーアソナタ全集を購入

またまた時代楽器(フォルテピアノ)によるHaydnのクラヴィーアソナタの話ですが、今度はBrilliant Classicsから出ているソナタ全集(10枚組)を購入してみました。演奏者はBart van Oort, Ursula Dutscler, Stanley Hoogland, 小島芳子, Riko Fukudaの5人で…

SudbinのScarlattiソナタ集

一昨日に引き続いて今日はYevgeny Sudbin(エフゲニー・スドビン)のScarlattiソナタ集を。これは少し前に出た盤で、最初に店頭で見つけたきは迷った挙句結局そのままにしておいたですが、Gramophoneのeditor's choiceにも選ばれていますし(これは結構アテ…

DemidenkoのScarlattiソナタ集

私の好きなピアニストの一人であるNikolai Demidenko(ニコライ・デミジェンコ)の新しいScarlattiソナタ集が出ていたので早速聴いてみました。彼は以前にもSanctusというレーベルからもソナタ集を出しており、それも私のお気に入りでしたが、今度は別のレー…

ChopinコンクールでのBlechacz

Rafal Blechacz(ラファウ・ブレハッチ)と言えば、前回の浜松国際ピアノコンクール(浜コン)でKobrinと最高位を分け合い、私も浜コンでは(2次で落ちたProjenkoを除いては)一番気に入っていたピアニストですが、現在行われているChopinコンクールに出場し…