2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧

Kristian BezuidenhoutのMozart鍵盤作品集Vol.3

以前Vol.1を買ったことがあるシリーズで、今回は私の好きなK.333のソナタが含まれているので購入。K.333はどちらかというと優美路線で、個人的にはもう少しダイナミックさが欲しかったが、悪くはない。ただこの曲の最大の見せ場とも言える終楽章のカデンツァ…

Olivier MoulinのLisztアルバム

Moulinは1978年フランス生まれのピアニストで、これがデビュー盤ぽい。陰影を付けずに屈託なくストレートに弾き進むのはDanse macabreやTotentanzのような技巧顕示主体の曲ではある意味気持ちが良いのだけど、ペトラルカのソネットや葬送、ダンテソナタの緩…

Giovanni BellucciのLisztハンガリー狂詩曲全集

Bellucciはもうピークを過ぎた人という認識なので迷ったが、やっぱり買ってしまった。結果は、買って損をしたというほどではないけど、買わなくても特に後悔はしなかっただろうなといったところ。歌心があり語り口も上手いのだが、曲によっては技術的な面で…

Hardy RittnerのBrahmsピアノ協奏曲第1番

時代楽器(1854年製エラール)による演奏。軽めのひなびた音が私の好きなGould盤と似た雰囲気があり、またGould盤と同様にそれほどルバートを入れないところは好感が持てる。欲を言えばGould盤くらいテンポの一貫性を徹底してくれたらよかったけど。

Ursula OppensのRzewski不屈の民変奏曲

去年買った盤の感想が続く。これは当初Vanguardから出ていたもの('78年録音)の、レーベルを変えての再発盤。全体的に指回りは悪くないが、録音のせいもあるのかダイナミックレンジというか強音での鋭さがもう一つで、そのためやや迫力に欠ける感がある。なお…

Sergio TiempoのLiszt & Tchaikovsky協奏曲

Tiempoは久々に聴く気がするが、相変わらずぶっとんだ演奏を聴かせてくれる。Liszt死の舞踏の爆演というとMatsuev盤が記憶に残るけど、馬力のMatsuev、瞬発力のTiempoと言ったところか。Tchaikovskyもダヴルオクターヴのパッセージでは腕が鳴って仕方がない…

2010年エリザベートコンクールピアノ部門ライヴ

新年おめでとうございます。 去年買ったCDの感想がまだ少し残っているのでその続き。これは注文したのはだいぶ前だけど先月やっと届いたもの。入賞者の協奏曲の演奏が中心に収録されている。コンクールの様子はネットではほとんど見ていなかったので各演奏は…