2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

Alexis WeissenbergのLisztピアノソナタほか

Weissenbergのピークは'50-'60年代だと思っているのでこれは期待できるかなと思って買ってみたのだが、全体的に演奏が荒い。もしくは粗い。特に先日の泊盤を聴いた後だとそれを強く感じる。もっともこれは音質が悪いせいもあると思うが。見せ場(聴かせ場)…

Kanazawa-Admony Piano DuoのLiszt交響詩集(2台ピアノ版)

Liszt自身の編曲による交響詩の2台ピアノ版には、個人的にはあまりよい印象を持っていなくて、それというのも昔Prague Piano DuoというピアノデュオのCDを聴いたとき、演奏がショボいせいもあってか、たとえば有名な前奏曲ならTausigやLisztによるソロピアノ…

Simone Dinnersteinのベルリン・コンサート

デビュー盤のGoldberg変奏曲がまずまずの印象だったDinnersteinの2枚目のソロアルバム。実は最初に曲目を見たときは今回はパスかなと思っていたのだが、冒頭のフランス組曲を店頭で試聴して気が変わってしまった。相変わらず優美で柔らかく、そしてときには…

Dejan LazicのRachmaninovピアノ協奏曲第2番ほか

最近はラフ2の新譜と聞いてもなかなか買う気にならないのだが、弾いているのがLazicとなると話は別。というわけで聴いてみたのだがちょっと期待はずれだったか。以前のBeethovenの2番のときもそうだったけど、ソロと違って協奏曲となると彼の個性的なピアニ…

泊真美子の土田英介&Lisztピアノソナタ

泊真美子は'02年と'03年の音コンで聴いているが、音楽性が豊かでとても表現力のあるという印象の人。'03年の本選でもLisztのソナタを弾いていてそのときの演奏もよかったが、今回の録音も内容的に非常に充実している。まず音というか響きが充実しているし、…

Rafal Blechaczのウィーン古典派ソナタ集

以前の記事でも書いたように、Blechaczの浜コンでのBeethovenソナタ第2番の演奏は私のお気に入りだっただけに、今回のCDのリリースは非常に楽しみにしていたのだが、残念ながら結果は期待通りというわけにはいかなかった。実際には浜コンと今回のCDとで解釈…