2009-10-01から1ヶ月間の記事一覧

David GreilsammerのMozartピアノ協奏曲第22 && 24番

Mozartのピアノ協奏曲はPerahia盤で満足しているので普段あまり買うことはないのだが、これはたまたま冒頭の24番を店頭で試聴して、ふつう陰鬱な雰囲気で始まることの多いオケが、快速なテンポで非常にシャキっとしているのに魅せられて思わず買ってしまった…

Gianluca LuisiのLiszt「イタリアの夜会」ほか

NaxosのLiszt全集の新作は今回も初めて聴くピアニスト。このシリーズはここ最近はAndaloroやDossin、Wolframなど活きの良い若手や中堅が良い仕事をしていた(特にWolfram盤は素晴らしい)が、今回のVol.30はハズレだった。Paganini大練習曲以外は聴き慣れて…

Anne-Marie McDermottのProkofievピアノソナタ全集

McDermottは第1回の浜コン('91年)で2位になっていて、そのときの印象ではテク(メカ)よりは音楽センスで勝負するタイプだったような記憶がある。というわけで知らない人でもないし、海外サイトでは値段も割りと安めということで買ってみたのだが、やはりProko…

Mihaela Ursuleasaのデビュー盤

Ursuleasaは前々回のChopinコンクールで少し話題になっていたので名前だけは知っていたが、聴くのはこれが初めて。聴いてみると、確かに話題に上るだけのことはある。冒頭、Beethovenの32の変奏曲の主題でのちょっとしたアクセントの付け方を聴いただけでも…

Joel Fanの”West of the Sun”

少し前のレコ芸の海外critics reportで好意的に取り上げられていたので買ってみたのだが、失敗、とまでは言わないまでも、ややぼんやりとした印象しか残らなかった。全体的に誠実な演奏だとは思うが、いまひとつキレや瞬発力に欠ける感じ。優男風の演奏とで…

Pieter WispelweyのSchubertアルペジオーネ・ソナタほか

Guadagniniを手に入れてから、昔録音した曲を再録することが多くなっているWispelweyだが、今回のアルペジオーネソナタも私の好きな曲なだけに買わずにはいられない。実は去年のDeletaille盤を聴いて以来、この曲はやっぱりアルペジオーネで弾くのが一番相応…

Rafal BlechaczのChopinピアノ協奏曲第1 & 2番

これまでのBlechaczのDGへの2つの録音は、彼に対する期待の大きさからするといま一歩の感だったが、今回の協奏曲は彼のChopinコンクール時の演奏の中でも一番気に入ってよく聴いている曲。ということで大いに期待していたのだが、正直なところコンクールライ…

Alexander RomanovskyのRachmaninov音の絵Op.39ほか

本ブログの読者の方から教えてもらったのだが、あのRomanovskyが実は2007年にDeccaからCDデビューしていて、これはその2枚目のRachmaninovアルバム(ちなみに1枚目のデビュー盤は未入手)。大いに期待して聴いたのだが、内容的にはちょっと肩透かしだったか…

Hanna ShybayevaのSchubertピアノソナタ第14 & 20番

値段が安いので抱き合わせ用に買った一枚だが、意外と良かった。この手の曲を弾く上で一番重要となる、音、特に和音の響きが充実しているのがよい。欲を言えば、全体的に少し足取りが重い感じがあるので、ここぞという場面ではもう少し推進力というか畳み掛…