2006-12-01から1ヶ月間の記事一覧

今年最も印象に残った10枚

今年も残りわずかになってきました、ということで一年の締めくくりとして今年も最も印象に残った10枚を挙げてみました。今年は新譜に限らず「当ブログでとり上げた盤」ということにしようかとも思ったのですが、そうしたら10枚に収めようとして収拾が付かな…

Giovanni BellucciのBerlioz/Liszt幻想交響曲

以前から本人の公式サイトには情報が載っていたGiovanni Bellucci(ジョヴァンニ・ベルッチ)のBerlioz/Liszt幻想交響曲ですが以前のエントリで書いたようにDeccaから一般リリースされ、私も早速購入しました。Berlioz/Lisztの幻想交響曲は非常に好きな曲で…

黄金時代のピアニストは現代のピアニストより優れている?

日頃思っていること第3弾。「ピアニストの黄金時代」という言葉があります。HofmannやFriedman、Moiseiwitsch、Cortotなど、現在では主にヒストリカル系録音で聴かれるピアニストが活躍する時代(20世紀前半)を指します。この頃のピアニストをやたら持ち上…

「ドン・ジョヴァンニの回想」はMozart作曲?

日頃思っていること第2弾。ドン・ジョヴァンニの回想でもフィガロ幻想曲でもよいのですが、これらは「Mozart作曲,Liszt編曲」(簡易表記ではMozart/Liszt等)などと表記されることがよくあります。が、私はこれにちょっと違和感を覚えます。すなわち「Liszt…

ピアノ演奏における「フランス的」とは?

実は先週末に引越しをしまして、まだバタバタしている関係で更新も延びがちになっています。そのせいというわけでもありませんが、今回は日頃思っていることの第1弾を。音楽の演奏でよく「いかにもフランス的な」などという言い方をしますが、アレってどうい…

Markus BeckerのBeethovenピアノソナタ第29&3番

Markus Becker(マルクス・ベッカー)というと、彼の弾いたゴルトベルク変奏曲はこの曲のピアノによる演奏の中でも3本の指に入るくらい好きな盤なんですが、その彼がBeethovenの29番と3番のソナタを入れた新譜をリリースしたということで購入してみました。…

El Bachaのロシア・ヴィルトゥオーゾ作品集

Abdel Rahman El Bacha(アブデル=ラーマン・エル=バシャ)による、'Russian Virtuoso Piano Works'と銘打ったアルバム。収録曲はRachmaninovの音の絵Op.33全曲、Balakirevのイスラメイ、Scriabinのソナタ第2番、Stravinskyのペトルーシュカからの3楽章。こ…

Jon NakamatsuのLisztアルバム

Jon Nakamatsu(ジョン・ナカマツ)のCDは、'97年のクライバーンコンクールライヴがあまり印象に残らなかったのでそれ以来ほとんどスルーしてきた(ただFossのピアノ協奏曲だけは曲に興味があったので買った覚えがある)のですが、今回はLisztアルバムで曲的…

Paul LewisのBeethovenピアノソナタ集Vol.2(続き)

(前回からの続き)今回の収録曲の中で特に印象に残ったのは11,28,29番。11番は初期ソナタの中では4番に次いで好きな曲(Beethoven自身もお気に入りの曲だったとどこかで読んだ覚えがある)で、第1楽章は例によって普段よく聴いているEl Bacha盤に比べると…