2007-03-01から1ヶ月間の記事一覧

Rustem Kudoyarovのデビュー盤

Rustem Kudoyarov(ルステム・クドヤロフ)という1970年生まれのロシア人ピアニストのデビュー盤。いや本当はデビュー盤かどうかわからないのですが(他にCDは出ていないようなので)多分そうでしょうということで。曲はGubaidulinaのシャコンヌ、Lisztのス…

Nikolai DemidenkoのChopinアルバム

お気に入りピアニストの一人であるNikolai Demidenko(ニコライ・デミジェンコ)によるChopinの新譜。曲はロンド3曲(Op.1,16,73)、舟歌、ポロネーズOp.71-1、アンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズ。最近はもっぱらこのAGPLからリリースされること…

John ChenのDutilleuxピアノ独奏曲全集

乗りかかった船、というわけではないですが、もう一つDutilleuxのピアノソナタのCDが出ていたのでこちらも買ってみました。演奏はJohn Chen(ジョン・チェン)で、2004年のシドニー国際コンクールの優勝者(2位がUrasin)。アルバムタイトルが「全集」となっ…

Lorene de RatuldのDutilleuxピアノソナタほか

Dutilleuxのピアノソナタ(1948)は、集めているというほどではないですが結構好きな曲で、今回のCDもたまたま目にしたので買ってみました。併録がKarol Beffa(1973-)の6つのエチュード他というのも、(Beffaという作曲家は聴いたことがないのですが)エチュー…

Kuijken/La Petite BandeのJ.S.Bachカンタータ集Vol.4

S.Kuijken指揮のOVPPによるJ.S.Bachカンタータ集第4弾。今回は16,65,153,154の4曲で、歌手陣はテノールがChristoph GenzからJan Kobowに代わっているほかは前回と同じです。今回のももちろん演奏は普通に良かったのですが、ただ曲自体の魅力がもう一つだった…

Leif Ove AndsnesのSchubertピアノソナタ第19番ほか

Leif Ove Andsnes(レイフ・オヴェ・アンスネス)によるSchubertのピアノソナタはこれまで何枚か出ていたと思いますが、今回やっと私の好きな19番(D958)が入ったので買ってみました。これまでと同様Ian Bostridgeによるリート(今回は竪琴弾きの歌D478と墓…

Tedi PapavramiのヴァイオリンによるD.Scarlattiソナタ集

D.Scarlattiのソナタをヴァイオリンで弾くという、なんともチャレンジングな試み。演奏はTedi Papavrami(テディ・パパヴラミ)で、私は初めて聴く人なんですがこれまでJ.S.Bachの無伴奏などもリリースしているようです。興味津々で聴いてみましたが、感想は…

6つの異なるカデンツァによるBeethovenピアノ協奏曲第3番

Beethovenのピアノ協奏曲第3番の第1楽章のカデンツァを、Beethoven自身を含め色々な作曲家よるバージョンで聴き比べられる、というのがこのCDのミソ。アイディアは面白そうなんですが、演奏者を見るとMichael Mische(ミヒャエル・リーシェ)。実は以前この…

David Tongのデビュー盤

David Tong(デヴィッド・トン)は1983年マカオ生まれ(現在はオーストラリア在住)のピアニスト。収録曲はRachmaninovの2番ソナタ(改訂版), 前奏曲23-5, 32-5、Chopinのスケルツォ第3番, エチュード10-1、Lisztの巡礼の年からヴェネツィアとナポリ, メフィス…

Severin von Eckardsteinのルール・ピアノフェスティバルライヴ

前回の続きで今回はCD2のソロ・リサイタルライヴ。曲はSchubertの楽興の時、Ravelの鏡、Prokofievのソナタ第4番です。前回の記事の最後で、ソロ・リサイタルも大いに期待、と書いたのですが、期待が大きすぎたせいか、(そもそも曲自体が必ずしもすべて好き…

Eckardsteinの弾く室内楽版Mozartピアノ協奏曲第24,25番

前回も触れたようにルール・ピアノフェスティバルのVol.13(2枚組)はSeverin von Eckaradstein(セヴェリン・フォン・エッカードシュタイン)特集。それだけでも期待させるのですが、さらにCD1はHummel編曲による室内楽版(Vn, Vc, Fl, Pf)のMozartピアノ…

ルール・ピアノフェスティバルVol.11(その2)

前回の続きで今回はCD1,2の感想。CD1は2005年の、4人のピアニストの演奏を集めたものですが、この中で印象に残ったのはChu-Fang Huang(ホワン・チューファン)によるRavelのラ・ヴァルス。タッチに張りと勢いがあって、音を「置き」にいくというか、守りに…