2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

Lazar BermanのRachmaninovピアノ協奏曲第3番ほか

Bermanのラフ3は以前から(名盤との)噂はきいていたがこれまで聴く機会がなく、今回再発されたということで初めて聴いてみたのだが、正直期待はずれだった。(ピークを過ぎた頃の録音ということでそれほど大きな期待もしていなかったが。)録音のせいもあ…

2008年シドニー国際ピアノコンクール・ソロハイライト(その4)

最後のCD4は小品と編曲物ということだが、結果的にはこのCDが一番見るべきものが少なかった。唯一気に入ったのはXun Wang(入賞外)の弾くLisztハンガリー狂詩曲第6番。これもラッサン部分は特にどうということはないのだが、フリスカのオクターブ連打の技術的…

2008年シドニー国際ピアノコンクール・ソロハイライト(その3)

CD3は'Great Sonatas and Showstoppers'。ここで印象に残ったのは、Charie Albright(入賞外)のBeethovenソナタ第28番、Ran Dank(3位)のScriabinソナタ第9番、David Fung(入賞外)のラ・ヴァルス。AlbrightのBeethovenはドイツ風のがっしりとした解釈ではない…

2008年シドニー国際ピアノコンクール・ソロハイライト(その2)

'Studies, Romantics and Beyond'と題されたCD2には実はエチュードはあまり入っておらず、演奏の方もそれほど注目すべきものはなく、それよりはEric Zuber(6位)の弾くChopinアンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズや、Fernando Altamura(入賞外)のPro…

2008年シドニー国際ピアノコンクール・ソロハイライト(その1)

今年の7月にシドニー国際ピアノコンクールがあったので、もうハイライトCDが出ていてもよい頃だと思って調べてみたら、やはり出ていた。しかも今回は前回(2004年)よりさらに1枚増えて4枚組。前回のときの感想では、枚数の割りに印象に残る演奏は少なかったか…

Wolf HardenのBusoniピアノ作品集Vol.4

このシリーズは今まで買ったことがなかったのだが、今回のVol.4は私の好きなBWV532(原曲以上にこの編曲版が好きである)が入っているということで購入。が、聴いてみるとちょっと期待はずれだったか。特にテクの面で、フーガが佳境に入って重音進行が増えて…

Denis Matsuevのカーネギーホール・コンサート

Matsuevの新譜は2007年11月のカーネギーホールでのライヴ録音。曲目のうち子供の情景にはあまり興味がなく、Prokofievの7番はスタジオ録音が既にあるということで、今回の興味の中心はLisztのソナタだったのだが、それもあまり私の好みの演奏ではなかった。…

Denis Kuznetsovのデビュー盤

Denis Kuznetsovは'03年の浜コン2次で聴いたはずなのだが全く印象に残っておらず、当時のレポートを読み返してみてもやはりあまり芳しくなかったようなのでこのCDもずっとスルーしていたのだが、2枚組にしては安いということで今回抱き合わせ用に買ってみた…

Nikolai DemidenkoのChopin前奏曲集ほか

Hyperionとの縁が切れた(?)後、Sanctus, ASV, AGPLなどいろいろなレーベルからCDを出していたDemidenkoが今度はOnyxという新興レーベルから新譜をリリース。Chopinの前奏曲集は自分の中でもまだこれだ!といえる盤に出会っていないのでDemidenkoならひょっと…