2008-03-01から1ヶ月間の記事一覧

Marc-Andre Hamelinの’in a state of jazz’

Hamelinの話題の新アルバムということで迷わず買ったのだが、正直なところそれほど楽しめなかった。演奏がどうのというより、曲自体に対する好みの問題だろう。そもそも普段ジャズはほとんど聴かないが、ただ全くダメというわけでなく、Jacques LoussierやBr…

Jean-Frederic NeuburgerのChopin & ライヴ

先日のエチュード集が好印象だったので勢いで買ってみたもの。2枚組でCD1はChopinの(ややマイナーな)小品集、CD2はBach, Beethoven, Brahmsとオーソドックスな曲目となっている(CD2のみライヴ)。全体的に指回りの良さは相変わらずだが、今回は曲自体がエ…

Nicolas DeletailleのSchubertアルペジオーネソナタほか

アルペジオーネで弾いたSchubertのアルペジオーネソナタは、一昨年のDarmstadt盤で初めて聴いたのだけれど、今回も同じ趣向のCD。Darmstadt盤を聴いたときは、アルペジオーネの独特の音色に強い印象を受けたので今度もそれを予想していたら、意外にも今回は…

Konstantin LifschitzのJ.S.Bach音楽の捧げ物ほか

LifschitzはDENONへのデビュー盤以来その類いまれな音楽センスに一目置いていたものの、彼の志向する音楽が私の好みと少し違うかなというところもあってあまり熱心には聴いてこなかったのだが、今回のアルバムは選曲も面白いこともあって購入。結果的にはか…

Ferenc ViziのSchubert & Liszt

Viziは2000年の浜コンの4位入賞者で、派手な技巧を披露するコンテスタントが多い中、3次予選はDiabelli変奏曲のほぼ1曲で勝負するなど渋めの端正な演奏で玄人受けタイプだったと記憶している。今回はSchubertとLisztからなる'Voyage'と題するアルバムだが、…

Jean-Frederic NeuburgerのChopinエチュード全集

前々回のコメントで教えて頂いたNeuburgerのChopinエチュード集。16歳時の録音(しかもピアノを始めたのは9歳らしい)ということだがそれにしては技術的完成度が高く、指回りの良さはかなりのもの。音の粒立ちの良さは(コメントにもあった通り)横山盤に通…

Rachel Podger & Gary CooperのMozartヴァイオリンソナタ集Vol.5

Podger/Cooperコンビによるこのシリーズの第5集。今回もいい仕事はしているのだけど、正直なところ、これまでよく聴いていたBanchini/Vesselinova盤の方がやっぱり聴いていて気持ちがいいな、ということを再認識する結果となった。Podgerのヴァイオリンは上…