2005-10-01から1ヶ月間の記事一覧

Ricercar ConsortのJ.S.Bachカンタータ集

たまには鍵盤楽器以外の話題をということで、Philippe Pierlot(フィリップ・ピエルロ)指揮のRicercar Consort(リチェルカーレ・コンソート)によるJ.S.Bachのカンタータ集(18,106,150番)の感想を。リリースされたのは少し前だったようですが、店内の紹…

岡田博美のChopinエチュード全集

日本人で最も洗練されたテクニックを持っているのではないかと常々思っている岡田博美がChopinのエチュード全集を録音したということで聴いてみました。岡田博美と言えば最近はライヴ録音が多いのですが、ライナーノートによるとChopinのエチュードはスタジ…

Vayrynenのアコーディオンによるゴルトベルク変奏曲

アコーディニストのMika Vayrynen(ミカ・ヴァイリュネン)がBachのゴルトベルク変奏曲を録音したということで、聴いてみました。彼は編曲物としてはこれまで展覧会の絵なども出しています(未聴)。アコーディオンによるゴルトベルク変奏曲と言えば、15年以…

PizarroのLisztハンガリー狂詩曲全集

Artur Pizarro(アルトゥール・ピサロ)のCDと言えば、Bach/Lisztの編曲集やLisztのソナタなどを入れたものを聴いたことがあり、手堅いんだけどもうひとつパッとしないという印象があるのですが(最近出たBeethovenは割と評判いいようですが…未聴)、最近Lis…

Garrick OhlssonのChopinポロネーズ全集

Garrick Ohlsson(ギャリック・オールソン)のポロネーズ集と言えば、昔EMIの廉価レーベルであるRoyal Classicsから第1〜6番とポロネーズ幻想曲、Op.22を1枚に詰め込んだ盤が出ていて、私も愛聴していたのですが、最近これに初出時のLP盤に含まれていた残り…

BrilliantのHaydnクラヴィーアソナタ全集を購入

またまた時代楽器(フォルテピアノ)によるHaydnのクラヴィーアソナタの話ですが、今度はBrilliant Classicsから出ているソナタ全集(10枚組)を購入してみました。演奏者はBart van Oort, Ursula Dutscler, Stanley Hoogland, 小島芳子, Riko Fukudaの5人で…

SudbinのScarlattiソナタ集

一昨日に引き続いて今日はYevgeny Sudbin(エフゲニー・スドビン)のScarlattiソナタ集を。これは少し前に出た盤で、最初に店頭で見つけたきは迷った挙句結局そのままにしておいたですが、Gramophoneのeditor's choiceにも選ばれていますし(これは結構アテ…

DemidenkoのScarlattiソナタ集

私の好きなピアニストの一人であるNikolai Demidenko(ニコライ・デミジェンコ)の新しいScarlattiソナタ集が出ていたので早速聴いてみました。彼は以前にもSanctusというレーベルからもソナタ集を出しており、それも私のお気に入りでしたが、今度は別のレー…

ChopinコンクールでのBlechacz

Rafal Blechacz(ラファウ・ブレハッチ)と言えば、前回の浜松国際ピアノコンクール(浜コン)でKobrinと最高位を分け合い、私も浜コンでは(2次で落ちたProjenkoを除いては)一番気に入っていたピアニストですが、現在行われているChopinコンクールに出場し…

BrautigamとBilsonのHaydnクラヴィーアソナタ集

先日のブログで小島芳子のHaydnクラヴィーアソナタ集について書きましたが、それに匹敵するような時代楽器での演奏がないかと思って店頭で上の2つを見つけて聴いてみました。(いずれも新譜ではありません。)その感想を。まず最初はRonald Brautigam(ロナ…

Saleem Ashkarのデビュー盤

昨日に引き続いて、今日はSaleem Abboud Ashkar(サリーム・アブード・アシュカール)のデビュー盤の感想を。曲目はMozartのソナタK576、SchubertのソナタD784、そしてBrahmsのHandelの主題による変奏曲とフーガ。全体的な印象をひと言で言うと、ちょっとイ…

Herbert Schuchのデビュー盤

最近聴いたCDから、Herbert Schuch(ヘルベルト・シュッフ)のデビュー盤について。曲はSchumanのクライスレリアーナとRavelの鏡。実のところクライスレリアーナはそれほど好きな曲ではなく、買おうかどうか結構迷ったのですが、結論から言うと買って正解で…

Joyce HattoによるLiszt編曲集

実はJoyce Hatto(ジョイス・ハット)というピアニストは聞いたことがなく、このCDも収録曲に「ノルマ」と「ランメルモールのルチア」の2つの回想が入っていた(残りはヘクサメロンと「清教徒」の回想)ので買ってみたのですが、後でネットでHattoについて…