2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧
最近のDGはアジアマーケットを重視してか、東洋系若手ピアニストのデビューが多い気がする(Alice Sara Ottoなんかもその流れ?)が、彼女も中国出身。曲はLigetiのエチュードを挟んでChopin, Scriabin, Lisztのソナタを並べるという意欲的なもの(国内盤は…
ThalbergのCDはあまり出ていないので、新しいCDを見るとつい手が出てしまう。今回のはRossiniオペラ編曲物が2つ(「モーゼ」「湖上の美人」)と12のエチュードで、エチュードの方は多分初聴。Thalbergは、編曲物は良いけどオリジナル作品はつまらないというの…
Le Sageというピアニストには今まであまり関心がなかったのだが、この間たまたま店頭で試聴してみたら思いのほか良かったので購入(と言っても店で売っているのは日本の代理店が噛んでいて高いので、後で海外ネットショップで安く買ったのだけど)。どこが良…
一昨年のチャイコンで最高位だったKultyshevのデビュー盤。彼もコンクールのときは聴いてなくて、残されている映像を見る分にはちょっと荒っぽいかな、とも思ったが、ともかくもチャイコンの覇者、曲もLiszt超絶ということで聴かないわけにはいかない。結果…
Frasconeは以前LisztとRavelをカップリングしたCDを聴いたことがあったが、そのときはあまり印象に残っていない。今回はオールLiszt、曲も割りと好みということで購入したのだが、結果は今ひとつ。アゴーギクがやや恣意的というか、速く弾けるところは速く、…
一昨年のチャイコンで入賞したMoserはこれまで聴いたことがなかったが、聴衆賞を取るなどコンクール時も結構評価が高かったようなので一応押さえておこうということで購入。曲はTchaikovskyからProkofievまでロシア物で固められている。聴いてみると、素直で…
デビュー盤を聴いて以来、大いに注目しているSchuchの3枚目のアルバム。今回は'Nachtstücke'ということで夜がテーマになっているのだが、聴いてみて一言、やはり彼は大した才能である。プログラム前半のSchumannとHolligerは正直苦手系の曲(特にHolligerは…
前にどこかで書いたようにLisztのソナタは食傷気味なので、それがメインになっているCDは、それも知らないピアニストによるものは普通はスルーするところなのだが、今回のは演奏者が2005年のLisztコンクールの優勝者だということなのでちょっと気になって買…
Krierは1985年生まれ、ルクセンブルク出身のピアニスト。ジャケを見たときはまたいつぞやのようなヴィジュアル系かと思ったが、聴いてみるとしっかりとした実力を持った人だとわかる。ScarlattiやHaydnで見せる指回りはなかなかのものだし、Chopinの舟歌もツ…