2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

Stephen Houghの’in recital’

Hyperion時代になってからのHoughのCDは、協奏曲についてはRachmaninovやSaint-Saensなど文句なしに素晴らしいのだけれど、独奏曲になるとこの間のMozartのように今ひとつ煮え切らなかったり優等生的演奏に留まっていたりすることが多いと思っていて、今回の…

Eric HimyのLisztアルバム

Eric Himyというと、以前Ivory Classicsから出ていたRavel作品集が好印象だったので、今回のLisztも結構期待していたのだが、結果はちょっと残念なものであった。楽器(Steingraeberというあまり聞いたことのないピアノ)、あるいは録音のせいも多少あるのか…

Leslie HowardのLisztピアノ独奏曲全集Vol.49

「おかか1968」さんの記事で知ったのだけれど、Hyperionで「売れないCDワースト10」のバーゲンをやっていて、その中にあった一枚*1。HowardのLiszt全集は以前からあまりよく思っていなかったので、普段なら手を出さないところを、収録曲に少し興味があったの…

Garrick OhlssonのScriabinエチュード全集

Scriabinのエチュード全集はメジャーなピアニストによる録音がなかなかない、と以前書いたけれど、これは久々にその例外となるリリース。ただ彼にはもう少し早く(全盛期に)録音して欲しかった、というのがこのCDのリリースを知ったときの本音なので、j実は…

Oleg Marshevの’In recital’

Marshevというと、これまで全集モノの録音が多かったイメージがあるので、このようなオムニバス盤はやや珍しい気がする。演奏は、まあ予想通りというか、良くも悪くも彼らしさが出ている感じ。良い点というのはもちろん洗練された技巧と、嫌味がなく見通しの…

Soheil Nasseriのピアノリサイタル

前回と同じくCentaurレーベルから。前回のCDを買うときにCentaurのオンラインカタログを眺めていて目に留まったもので、Beethovenの4番ソナタ、Rachmaninovの2番ソナタ(オリジナル版)、Sorabjiの0番ソナタ(世界初録音)という意欲的なプログラム。が、聴いて…

Paul & Matthew KimのBeethoven/Liszt交響曲第9番(2台ピアノ版)

この曲の録音はまだ少ないので、目に付いたものはとりあえず聴いてみようと思って買ってみたのだが、印象はいま一つ。録音のせいも多少あると思うが、全体的にちょっとdullな感じで、特に終楽章はもう少し覇気というか活気が欲しいところ。ちなみに演奏者のP…