2012-02-01から1ヶ月間の記事一覧
楽しみにしてたDinnersteinの新譜だが、結果は正直ちょっとガッカリだった。今回はパルティータということでBerlin Concertでのフランス組曲5番のような、しなやかで優美、それでいて活き活きとした溌剌さを含んだ演奏を期待していたのだが、全体的にちょっ…
このところ出すCDすべて素晴らしい出来のMelnikov。今回は協奏曲ということもあっていつもほどは彼の美点が出にくいのではないか、と思った私が浅はかだった。これまで1番は(数えてみたら)26種聴いているが、これほどニュアンスや表情に富んだ演奏は記憶にな…
昨日のLisztに比べるとこちらはだいぶ大人しいというか(それでも普通の水準から言えば十分キレている)、作品に真摯に取り組んでいる感じがする(Lisztが真摯でないというわけではないけど)。それでも1番の終楽章のカデンツァ以降の猛烈な追い込みはなかな…
Liszt大好きというMatsuevだけあって(知らなかったが、優勝したチャイコンでも1番を弾いたらしい)、いずれの曲も豪快というか豪腕というか、デビュー盤のメフィストワルツを思わせるような図抜けた運動能力が遺憾なく発揮されている。これでさらにタッチの…