2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

John Butt/Dunedin Consort & PlayersのJ.S.Bachミサ曲ロ短調

OVPPによるロ短調ミサも最近は珍しくなくなってきたが、これは元祖のRifkin校訂版(2006)を使用。聴いてみると、柔らかで落ち着いた雰囲気のKuijken盤に比べ、こちらは全体的に快活というか元気。(これはRifkin版とは無関係だろうが。)残念なのは合唱陣がKu…

William WolframのLisztピアノ曲全集Vol.31

前回のDonizettiの編曲集はこのシリーズ中でも最高に近い出来ではないかと思っていたので、今回のBelliniも大いに期待していたが、正直前回ほどではなかった感じ。それでも全体的に質の高い演奏となっており、特に輝かしく鳴る和音は魅力的。ただ最も期待し…

Nikolai LuganskyのChopinアルバム

いつもながら再録音が多いLugansky。(しかも解釈にもあまり変化がない。)今回もメインの3番ソナタ以外はほとんど(全部?)再録音なのでいきおい興味の中心はソナタになるのだが、結果は期待はずれと言わざるを得ない。ヌルいというか中途半端というか、彼ら…

Jonathan BenichouのScriabinアルバム

Benichouは1981年フランス生まれのピアニスト。このScriaibnを聴く限り、なかなかの音楽センス、歌心に恵まれた人のようである。技巧というかメカニック的には特に目立つところはないが、歌い方が自然で音の響きも豊か、よい意味でおおらかというか、スッと…