2006-01-01から1年間の記事一覧

AngelichのLiszt巡礼の年全曲

一昨年にリリースされたNicholas Angelich(ニコラス・アンゲリッチ)によるLisztの巡礼の年全曲(3枚組)は、気になる存在でありつつも、値が張るということでこれまで購入は保留していた(分売だったらとりあえず第2年イタリアあたりで味見するところなん…

DemidenkoのBeethovenディアベリ変奏曲ほか

またまたDemidenkoネタで、今回はBeethovenのディアベリ変奏曲とソナタ第24番が入った一枚(新譜)。実を言うと今回のCDは買おうかどうか少し迷って、というのも私はディアベリ変奏曲がそれほど好きではないのと、DemidenkoのBeethovenは以前AGPLから6番と29…

Lydia JardonのScriabnエチュード全集

Scriabinのエチュード全集のCDは、個人的に満足がいくもの(「聴き比べ」の基準で言えば◎とか◎-○に相当するようなもの)にまだ巡り合っていなくて、新譜が出ると(ハナから期待できなさそうな演奏者でなければ)とりあえず聴いてみるようにしているのですが…

RampeのMozartクラヴィーア曲集

時代楽器によるMozartのクラヴィーア作品の演奏では、最近Siegbert Rampe(ジークベルト・ランペ)によるものがその大胆な解釈で割と話題になっている(今月のレコ芸の吉田秀和のエッセイでも触れられていました)そうで、これは1回は聴いてみないといけない…

Bart van OortのMozart鍵盤作品全集(その2)

Bart van Oort(バルト・ファン・オールト)のMozart鍵盤作品全集(14枚組)ですが、その後も聴き進めて、ソロ作品については一応聴き終わりました。ソナタの感想は以前書いた通りですが、そのほかの作品(変奏曲、幻想曲、ロンド、前奏曲、その他もろもろ)に…

MelnikovのScriabinピアノ曲集

Alexander Melnikov(アレクサンドル・メルニコフ)といえば、7,8年前に国内レーベルのSacrambowからデビュー盤(未聴)が出ていて、日本でもコンサートを開いたりしてそれなりに人気があるようですが、最近HMFの新進演奏家シリーズでScriabinのピアノ曲集…

SolovievaのBoris Tchaikovskyピアノ作品集

Boris Tchaikovsky(ボリス・チャイコフスキー, 1925-1996)の名前は最近結構耳にするのですが、曲を聴いたことはなく、それほど興味を持っていたわけではありませんが、最近とあるレビューサイトをのぞいていたら彼のピアノ作品を集めたCDが紹介されていて…

Boris Giltburgのデビュー盤

EMIの'Debut'や'Argerich Presents'シリーズは(HMFの新進演奏家シリーズと並んで)比較的廉価で新しいピアニストを知ることができ、割と重宝しているのですが(粒揃いという点ではHMFの方が上かな)、また新たにCDがリリースされていたので聴いてみました。…

LibettaのMussorgsky展覧会の絵ほか

先日LibettaのCzerny練習曲の感想を書きましたが、それと同時期にMussorgskyの展覧会の絵ほかを収録したCDも出ていたので聴いてみました。曲は展覧会の絵の他にゴパック(オリジナル版とRachmaniov編曲版)とBalakirevのソナタ変ロ短調です。感想ですが、正…

Ronn Yedidiaのピアノ作品集

GWで田舎でのんびりしていたら更新もご無沙汰になってしまいました(^^;)。先日のSorabjiの7段譜を載せていたサイトを見ていたら、面白そうなディスクが紹介されていたので買ってみました。Ronn Yedidia(ロン・イェディディア, 1960-)という作曲家兼ピアニ…

LibettaのCzerny 50番練習曲

気になるピアニストの一人であるFrancesco Libetta(フランチェスコ・リベッタ)がCzernyの'指使いの技法'Op.740(いわゆる50番練習曲)全曲のCDを出したということで、迷いながらも買ってみました。Czernyの練習曲というと、(効用の点はともかく音楽的には…

Bart van OortのMozart鍵盤作品全集(その1〜ソナタ)

以前購入報告したBart van Oort(バルト・ファン・オールト)のMozart鍵盤作品全集ですが、まずはソナタ(を含むCD)を一通り聴いたのでその感想を。全体的な印象としては、最初の味見のときに書いた通りまずまずと言うか悪くないのですが、期待の高さからす…

Mikhashoffのオペラ編曲集

エチュードの他に私の好きなピアノ曲の分野の1つに編曲物がありますが、今回取り上げるのもその1つで、Yvar Mikhashoff(イヴァ・ミカショフ)という作曲家兼ピアニストの編曲&演奏による種々のオペラ編曲集です。題材としているのはPuccini, Verdi, Bell…

UllenのSorabji 100の超絶技巧練習曲より第1〜25番

Sorabjiはあまり興味をそそられる作曲家ではないのですが、曲がエチュードということと、弾いているのがテクニシャンのFredrik Ullen(フレドリク・ウレーン)ということで買ってみました。Sorabjiの曲というと、弾くのに5時間かかるとか9時間かかるとか、そ…

Kuijken/La Petite BandeのJ.S.Bachカンタータ集Vol.2

前回に引き続いてKuijken指揮La Petite BandeによるJ.S.Bachカンタータ集のVol.2。今回は第177, 93, 135番の3曲です。歌手陣はアルトとテナーは前回と同じですが、ソプラノはThornhill、バスはCrabbenに変わっています。全体的な印象としては、Vol.1に劣らず…

Kuijken/La Petite BandeのJ.S.Bachカンタータ集Vol.1

先日のブログでも少し触れたSigiswald Kuijen(シギスヴァルト・クイケン)指揮La Petite Bande(ラ・プティット・バンド)のOVPPによるJ.S.Bachカンタータ集ですが、これも当然のごとく買ってみました。個人的にはむしろこっちの方が本命です。Vol.1は収録…

Peter EllaのクラヴィコードによるSweelinck鍵盤曲集

SweelinckはGouldの演奏で知って以来割りと好きな作曲家で、鍵盤曲に関してはこれまでもオルガンやチェンバロ、ヴァージナルでの演奏を聴いているのですが、今回クラヴィコードでの演奏というちょっと珍しいかなと思うCDが出ていたので買ってみました。収録…

Milnes/Montreal BaroqueのJ.S.Bachカンタータ集Vol.2

というわけで前回の続きでEric Milnes/Montreal BaroqueのJ.S.Bachカンタータ集Vol.2の感想を。今回の収録曲は第130, 19, 149番の3曲。ちなみに歌手陣は(Vol.1で私が感じたような不満を指揮者も感じたわけでもないでしょうが)バス以外の3人が前回から変わ…

Milnes/Montreal BaroqueのJ.S.Bachカンタータ集Vol.1

J.S.Bachのカンタータは普段それほど熱心に聴いているわけではありませんが、ここにも書いたようにOVPP(One Voice Per Part)による演奏と聞くとつい手が出てしまって、今回取り上げるEric Miles(エリック・ミルンズ)指揮Montreal Baroque(モントリオー…

DemidenkoのMoazrt&Vorisekのピアノ曲集

またまたDemidenkoネタですが、今回は新譜でMozartとVorisekのピアノ曲。ロンドンのウィグモアホールでのライヴ録音です。曲はMozartのアダージョK540、アンダンテK616、アレグロK400、ソナタイ短調K310、Vorisekの幻想曲風ソナタOp.20と6つの変奏曲Op.19。D…

GlemserのRachmaniovピアノソナタ第2番ほか

Bernd Glemser(ベルント・グレムザー)は、最初のLiszt曲集を聴いて以来好きなピアニストの一人なんですが、今回Rachmaninovのピアノ曲集がリリースされたということで、迷いながらも買ってみました。曲はソナタ第2番(1913年版)、Corelliの主題による変奏…

Davide Cabassiのデビュー盤

少し前に出た盤ですがDavide Cabassi(ダヴィデ・カバッシ)のデビュー盤の感想を。Cabassiは去年のクライバーンコンクールでの演奏の様子をネットで少し見た気もするのですがあまりよく覚えていなくて、ほとんど初めて聴くピアニストです。曲はStravinskyの…

TiempoのMussorgsky展覧会の絵ほか

Sergio Tiempo(セルジオ・ティエンポ)というピアニストは、名前はもちろん知っていたのですがこれまで聴いたことがなくて、多分最初は何かアイドル的な売り出され方をしていてそれで敬遠していたのだろうと思うのですが、今回EMIからMussorgskyの展覧会の…

BrilliantのMozartクラヴィーア作品全集を購入

Brilliant Classicsから最近出たBart van Oort(バルト・ファン・オールト)によるMozartのクラヴィーア作品全集を購入しました。全14CD。もちろん時代楽器による演奏です。ここにも書いたように私は全集というのがあまり好きでないのですが、van OortはHayd…

Tzimon BartoのRameau鍵盤曲集

Tzimon Barto(ツィモン・バルト、ちなみに本名はJohnny Barto Smith Jr.)と言えば、以前EMIから結構CDを出していて、私の好きなピアニストの一人なのですが、このところはCDのリリースもだいぶ御無沙汰でどうしているのかなと思ったら、Jean-Philippe Rame…

Freddy KempfのJ.S.Bachパルティータ集

Freddy Kempf(フレディ・ケンプ)は'97年の浜コンで聴いて以来気になるピアニストの一人なんですが、今日は彼の新譜のJ.S.Bachのパルティータ集(第4,6番)の感想を。彼のリリースしたCDは、デビュー盤のSchumannやRachmaninovはなかなか良いと思ったので…

DemidenkoのClementiソナタ集

前回に引き続いてDemidenkoのCDで、Clementiのソナタ集を。前回のSchubertと買うときに、そういえば彼のClementiも聴いてないな、ということでこの機会についで(?)に買ってみました。ついでというのも、実はClementiはどうも私の食指が動かない作曲家で、と…

DemidenkoのSchubertさすらい人幻想曲ほか

以前のブログで、さすらい人幻想曲はそれほど好きではないけどDe Mariaのは気に入っているとか、Tchaikovskyのピアノ協奏曲もあまり好きでないけどDemidenkoのはイイとか書きましたが、そういえばDemidenkoもさすらい人幻想曲を録音しているけどどうなんだろ…

RudyのMussorgsky展覧会の絵ほか

Mikhail Rudy(ミハイル・ルディ)による、Mussorgskyの展覧会の絵とScriabinのソナタ第6,7番などが入った再発盤CDの感想を。ファンの間ではRudyによるScriabin後期ソナタは評価が高いそうですが、あいにく私はScriabinの後期ソナタ(第9番を除く)は苦手な…

CD聴き比べに未記入盤を追加

今日はお知らせのみ。ホームページの方でやっているCD聴き比べなんですが、聴いたけどまだコメントを書いていない盤が曲によっては結構たまっていて、そのリストを「未記入盤」として最後に載せるようにしました。別に深い意味はないのですが、あまりに更新…