Milnes/Montreal BaroqueのJ.S.Bachカンタータ集Vol.2

Eric Milnes/Montreal Baroque

というわけで前回の続きでEric Milnes/Montreal BaroqueのJ.S.Bachカンタータ集Vol.2の感想を。今回の収録曲は第130, 19, 149番の3曲。ちなみに歌手陣は(Vol.1で私が感じたような不満を指揮者も感じたわけでもないでしょうが)バス以外の3人が前回から変わっています。

全体としてはVol.1に比べて今回の方が印象がよいです。まず冒頭の第130番の合唱からして、Vol.1で感じたような声が埋もれたような感じはあまりなく、各パートがまずまずよく聴こえてきました。(ちなみに録音場所もエンジニアも前回とほぼ同じです。ただ録音時期が1年違います。)また収録曲も(実は今回も多分全て初めて聴く曲なのですが)私の好みに合っているようで、最初からすんなり楽しめました。

歌手陣に関してはやっぱりバスのMacleodが秀逸、というか聴いていて気持ちがよいです。Vol.1では第30番のアリアなど、まだちょっと硬いかなと思うところもあったのですが、今回はどれも歌いっぷりに余裕があるというか、自信に満ちているような感じです。テナーのKobowも声は悪くないのですが、ときに音程が不安定になるのとヴィブラートがちょっと気になります。ソプラノ(Mauch)とカンターテナー(Lee)はやっぱりもうひとつ好みでなくて、個人的にはバス以外の3人はVol.3以降でまた別の人に変わってらった方が嬉しいかな(^^;)、というか今のままだったら多分買わなそうな。

それでも最初に書いたようにVol.1よりはVol.2の方がいい感じで、もしとりあえず1枚だけ聴いてみたいというのであれば、Vol.2の方を個人的にはお薦めします。