Milnes/Montreal BaroqueのJ.S.Bachカンタータ集Vol.1

Eric Milnes/Montreal Baroque

J.S.Bachのカンタータは普段それほど熱心に聴いているわけではありませんが、ここにも書いたようにOVPP(One Voice Per Part)による演奏と聞くとつい手が出てしまって、今回取り上げるEric Miles(エリック・ミルンズ)指揮Montreal Baroque(モントリオールバロック)によるものもそのひとつ。しかもこのシリーズは全集になるかもということで、味見のためにもとりあえず聴いておかねば、ということで買ってみました。Vol.1は第30,7,167番の3曲を収録。(ちなみにS.Kuijkenも同様にOVPPによる全集プロジェクトを始めました。)

聴いた印象としては、悪くはないのですが、期待していたほどではないかな、という感じです。少なくともこの前に聴いたPierlot盤ほどの感銘は受けませんでした。といっても今回聴く3曲は(一部のアリアを除いて)いずれも多分初めて聴く曲で、まだ曲自体にピンときていないのかもしれません。あと録音の問題なのかもしれませんが、合唱曲では声がオケに埋もれてボヤっとしてしまうところがあって、各パートの分離や存在感がもう少し欲しい気がします(OVPPのウリはそこのはずなので)。歌手陣に関しては、バス(Macleod)とテナー(Daniels)はまずまずで、特にバスはなかなか良いと思いましたが(ちなみにMacleodはPierlot盤でも歌っています)、ソプラノ(LeBlanc)とカウンターテナー(Taylor)はあまり好みでなかったかな。(宣伝文句では「バッハのカンタータとしては前例のないほどの名歌手を揃えている」そうですが、私は歌手については詳しくないのでどれほどの名歌手かは知りません:-)。

実はVol.2も一緒に買ったのですが、それについては次回に。