今年最も印象に残った10枚

今年も残り少なくなってきました、ということで今年の個人的ベスト10というか、最も印象に残った10枚を挙げてみました(一応新譜に限っています)。順位は特に付けずに入手順に並べています。リンクが付いたものは既にこのブログで取り上げているので、それ以外のものについて簡単にコメントを。

  1. Zimerman/Andsnes/Grimaud/BoulezによるBartokピアノ協奏曲集
    これまでPollini盤をよく聴いていたのですが、Andsnesによる2番はそれに勝るとも劣らない出来です(オケはともかく)。ただ3番は(それほど好きではない曲のせいもあってか)もうひとつかな。
  2. Gerhard OppitzのBach編曲&変奏曲集
    CD聴き比べでもとりあげたシャコンヌがお気に入りです。
  3. Wispelwey/LazicのBeethovenチェロソナタ全集
  4. 鈴木弘尚のデビュー盤
    アルバムタイトルにもなっているSchumannの交響的練習曲が(浜コンでもそうでしたが)特に印象に残ります。ライナーに「一発勝負のコンサートだと思」って弾いたとありますが、確かにスタジオ録音にありがちな「借りて来た猫」状態になっていないのがよいです。
  5. Lise de la SalleのBach & Liszt集
    Lisztオリジナルの曲はやや優等生的なところがありますが、Bach関係はLiszt編のBWV543の聴き比べのところにも書きましたが17歳らしからぬ、よく練られた演奏です。
  6. Podger/CooperのMozartヴァイオリンソナタ集Vol.2
  7. Christoph Delz補筆によるSchubertのレリークソナタ
  8. Herbert Schuchのデビュー盤
  9. Philippe Pierlot/Ricercar ConsortのJ.S.Bachカンタータ集
  10. Blechaczのショパンコンクールライヴ

そして1枚だけ選ぶとしたら、(多分一番よく聴いたということで)Wispelwey/LazicのBeethovenチェロソナタ集ということになりましょうか。今日も改めて聴いてみましたがやはりいい演奏(&曲)です。

というわけで、何だかんだ言って今年は結構収穫のある年だったように思います。今後ますます新譜のリリースが少なくなっていくであろう中、来年もこうあって欲しいものです。