Blechaczのショパンコンクールライヴ

Chopin Piano Competition Vol.6

ショパンコンクールライヴでのRafal Blechacz(ラファウ・ブレハッチ)の演奏をネットで見て、CDが出たら買いたいところだなんて言ってましたが、店にフツーに並んでいたので早速買ってきました(実は買ったのは少し前ですが)。1次と2次の入ったVol.6と、本選の入ったVol.13です。他のも1枚くらい買ってみようかと思いましたが、いつでも買えそうな(オンラインでも)雰囲気だったのでとりあえずはこの2枚。

まず1次と2次を収めたVol.6ですが、これはやはり舟歌が秀逸です。歌のセンスに溢れていますし(特に細かなアゴーギクが絶妙)、デュナーミクの幅はもう少しあってもよいかと思いましたが、終盤は大いに盛り上げてくれて満足(ここであまり盛り上がらない演奏が多いので)。思わずゾクゾクっとするところもあって、しばらくは舟歌を聴きたいと思ったらこの盤を取り出すことになりそうです。あと英雄ポロネーズもネットで聴いたときよりもさらに印象がよく、ミスはありますがよくツボを押さえていて、ポロネーズ賞を取ったのも頷けます(と言っても他の人の演奏をあまり聴いていませんが^^;)。エチュードは10-10しか入っていなくて10-8は?と思ったら、そちらは別のCDに入っているようで残念。またスケルツォ4番も入っていなくて(これはどこにも入っていない模様)、個人的には前奏曲の代わりにスケルツォでもよかったかなというところです。

本選の入ったVol.13は、彼の演奏(1曲)しか入っていなくて(他のは2曲くらい入っているのに)、買おうかどうかそーとー悩んだんですが(傍から見ても迷っているのがわかったかも(笑))、結果的には買って正解でした。瑕は多少ありますが、やはり掛け値なしによい演奏だと思います。

やや残念だったのはコンクールライヴだということでやはり音質がもうひとつだったことですね。それでもCDが10枚以上もリリースされるというのは(普通は1〜2枚のハイライトだけなので)たいしたものです。