Artur Pizarro(アルトゥール・ピサロ)のCDと言えば、Bach/Lisztの編曲集やLisztのソナタなどを入れたものを聴いたことがあり、手堅いんだけどもうひとつパッとしないという印象があるのですが(最近出たBeethovenは割と評判いいようですが…未聴)、最近Lisztのハンガリー狂詩曲全集がBrilliantから廉価で出ていたので性懲りもなく買ってみました。
感想ですが、やはりパッとしませんでした。
何というか、普通というか平凡というか、ヌルいというか…。安定感のある演奏ならばそれでも価値はあるんですが、技巧的にもキレがなく、「鮮やか」とか「上手い」と感じさせることはほとんどなかったです。特に聴きなれている2, 6, 12番などはもっさりした感じで明らかに標準以下でしょう。技巧で聴かせなくても、詩情とか格調の高さとかあればよいのだけど、そういうのも感じられなくて…。また最近の録音にしては音に輝きがなく、音質も今ひとつといったところです。というわけで、廉価盤だからよかったものの、もしフルプライス盤だったら結構後悔したかもしれません。
余談ですが、Pizzaroの読みは、ピサロ?ピツァロ?ピザロ?のどれなんでしょうね。とりあえず検索で一番ヒットが多かったピサロにしてみましたが。(あと「ピサーロ」のように長音を入れるかでバリエーションがありますが。)