Igor KamenzのLiszt & Rachmaninovほか

リリースは2009年(録音はもっと古く'99年)だが先月のレコ芸の月評に載っていて気がついて買ったもの。Kamenzは以前のLisztアルバムがイマイチだった記憶があるが、今回は収録曲がいかにも私好みでつい手が出てしまった。今度は多くを期待してなかったせいか、Rachmaninovソナタはやっぱりパッとしないものの残りの曲は悪くない(さらにタッチが洗練されているとよかったが)。特に最後のLiszt超絶第10番の冒頭音型のスピードと鮮やかさは、コンクール荒らし時代には十八番の曲だったのではと想像してしまう。