Glenn GouldのBrahmsピアノ協奏曲第1番ほか[旧譜]

この頃はCDを買う枚数が以前と比べて減ってきたのか、ブログの更新ペースも落ちてきているので、ときどきは新譜に限らず私の好きな盤を採り上げていきたいと思う。第1弾はGould/P.AdlerBrahmsピアノ協奏曲第1番(1962年のライブ録音)。
この曲は実は最初はあまりとっつきがよくなくて、大仰なオケやピアノ出だしのルバートたっぷりの感傷的な雰囲気が性に合わなかったのだが、この演奏を聴いて目からウロコ状態だった。ピアノの出だしはあくまでインテンポだし、その後もいわゆる彼独特のテンポの一貫性(「パルス」と彼は表現しているが)が感じられる。(ちなみに演奏時間は21:18/9:32/12:34と、テンポ自体は第2楽章以外は常識的。)終楽章コーダの長いトリルでも「拍」がきちっと感じられるのが気持ち良い。ライブなのでミスタッチもあるし、オケも正直しょぼいし、音質も決してよくないが、それでもこの曲で一番好きな演奏である。(今では普通の演奏も楽しめるようになったが。)Gouldのこの曲の演奏というとBernsteinとの共演盤ばかりが話題に上るが、SONYもこちらの方を再発すればよいのにと思う。権利を持っていないのかもしれないけど。