Olli MustonenのBeethovenピアノ協奏曲第4 & 5番

[Ondine ODE1146-5]

Mustonen弾き振りによるBeethovenのピアノ協奏曲シリーズの待ちに待った完結編。特に4番を楽しみにしていのだが、第1楽章でのオケによる提示部後の最初のピアノのキレのある1フレーズを聴いただけで、まぎれもなくMustonen!と思わずニンマリしてしまった。相変わらず才気と閃きに満ちた演奏。5番の方はさらに過激で、これはもう個性的とかMustonen節とかという言葉では納まり切らず、破天荒という点ではGould盤を軽く超えている感じ。さすがの私でも少しやり過ぎではと思ってしまった。それでも1&2番3&6番を含めてこのシリーズは私の中で間違いなく最も魅力的な全集に位置づけられると思う。