Marylin FrasconeのLisztアルバム

[TRANSPORT TR149]

Frasconeは以前LisztとRavelカップリングしたCDを聴いたことがあったが、そのときはあまり印象に残っていない。今回はオールLiszt、曲も割りと好みということで購入したのだが、結果は今ひとつ。アゴーギクがやや恣意的というか、速く弾けるところは速く、そうでないところはもたつくようなところがあるし、弾き方にもなにか手癖みたいなものが感じられて、もう少し細部まできちっとコントロールされていて欲しい気がする。目玉となるHans von Bülow編曲の死の舞踏も、通常版と違うところが結構面白いだけに、演奏にももう一段のキレが欲しかった。