Glenn Gould In Concert 1951-1960(その2)


昨日の続き。
今回、Goldberg変奏曲も'58年のライヴが新たにリリースされ、これが(多分)彼の5つ目の録音になる。時期的に'55年のスタジオ録音と'59年のSalzburgライヴの間に位置するためか解釈もその中間のような感じ。変奏間のポーズがほとんどなく、また一部変奏で前半をリピートしているのはSalzburgライヴと同じだが(あと終盤でミスがやや多くなってくるのも)、個々の変奏のテンポ等は'55年盤に少し近い気がする。個人的には全体の流れという点でSalzburgライヴの方が好きかな。またBachのピアノ協奏曲第1番も今回新たに'58年のStockholmライヴが含まれており、この曲はこれまでLeningradライヴがお気に入りだったが、今回の録音も(音は悪いが)それに劣らず魅力的な演奏。