Yuri RozumのLisztアルバム

Amazonで一度CDを買うと、こんなCDもどうですか、というメールがしょっちゅうくるが、これもそれで知ったもの('95年録音)。Rozumは1954年ソ連生まれで今回初めて聴くが、Schubertの編曲物を聴く限りは技術・音楽性ともなかなか筋の良いピアニストという印象を受ける。ただ魔王はもう少し迫力が欲しい気がするし、最後のドン・ジョヴァンニ回想もやや固いというか、小ぢんまりとまとまっていて少々物足りない。彼がいまいちメジャーになり切れなかった一因もそこらへんにあるのかもしれない。(旧ソ連時代で国外活動が制限されていたこともあると思うが。)