Herbert SchuchのSchumannアルバム

いま最も期待するピアニストであるSchuchの4枚目のアルバム。が、印象はセカンドアルバムのSchubertと同様、良い演奏だとは思うが期待の高さからするともう一つインパクトに欠けるというのが正直なところ。特に期待していた謝肉祭は、もう少し表現に彼らしいシャープさ、メリハリがあってもよかったように思う。第3曲のアルルカンなど彼らしさの片鱗は見せるものの、そのくらい。スフィンクスでの内部奏法や、他の選曲に見せるこだわりが彼らしいと言えばらしいが…。むしろボーナス(?)的な扱いであるCD2のCerzyやWeberの方が素直に楽しめた。