Jean-Frederic Neuburgerのサントリーホールライヴ

[MIRARE MIR060]

前回アルバムを聴いたときは、指がよく回るけどやや優等生的かなという印象だったが、今回もそれと同様、あるいはさらにその印象を強くした。イギリス組曲の冒頭などは指が回って仕方がないといった感じ(Pogorelich盤を思い出させる)なんだけど、個人的にはさらに詩情とか抒情性、あるいは歌心といったものを感じさせて欲しい気がする。(Bach/Feinbergのトリオソナタは良かったが。)そんな意味で一番気に入ったのはStravinskyエチュードOp.7-4で、無機的でメカニカルな動きが見事に曲想にマッチしている。(私は聴いていないが)彼がCzernyのエチュード集を録音したというのはまさに彼にうってつけの選曲と言えそうである。