Simon TrpceskiのRachmaninovピアノ協奏曲第2 & 3番

[AVIE AV2192]

TrpceskiのCDを買うのはEMIのデビュー盤以来。そのデビュー盤では高度に安定した技巧に感心した一方、味付けがやや淡白で優等生的雰囲気が漂っていることに多少食い足りなさを感じたためその後に出たChopinやRachmaninovソナタなどは(聴かずに)保留していたのだが、今回のは店頭で試聴したところ予想以上に良かった。最上の演奏とまではいかないが、少なくとも繰り返し聴く気にさせるという点で十分に合格点がつく。特に2番はオーソドックスなスタイルながらも打鍵に覇気があり、技のキレも十分。