Gabor FarkasのLisztアルバム

[Warner 2564-69284-7]

これもメインがロ短調ソナタだったのでしばらく保留していたものだが、最近のGramophoneのレビューで割りと好意的に書かれていたので(例によってGramophoneのレビューはそれほどあてにならないけど)背中を押される形で購入。Farkasはもちろん初めて聴くピアニストだが、確かに全体的に悪くない。メカニックが特段に優れているというわけではないけれど、ピアノを鳴らすのが上手く、打鍵に力みがない。また歌い方も自然で、スッと耳に入ってくる。メインのロ短調ソナタも、新しい発見とか驚きとかはないが、安心して聴ける佳演といったところ。少なくとも聴いていてイライラするところがないのがよい。