Nino GvetadzeのLisztアルバム


Gvetadzeはグルジア出身のピアニストで、2008年のリストコンクール(ユトレヒト)で第2位&聴衆賞だったらしい。冒頭のハンガリー狂詩曲第10番を聴くと確かに技術や音楽性に筋の良さが感じられ、またピアノの音も美しい。献呈や糸を紡ぐGretchenなど歌曲物でも(前回のPfaffと違って)歌心がある。ただ最後に置かれた今回のメインとも言うべきロ短調ソナタが、やや印象が薄いというか平凡な出来だったのが残念。