Garrick OhlssonのScriabinエチュード全集

[BRIDGE 9287]

Scriabinのエチュード全集はメジャーなピアニストによる録音がなかなかない、と以前書いたけれど、これは久々にその例外となるリリース。ただ彼にはもう少し早く(全盛期に)録音して欲しかった、というのがこのCDのリリースを知ったときの本音なので、j実は今回それほど期待は大きくなく、実際聴いてみるとやっぱり'そこそこ'という感じ。Op.42以降は結構悪くないのだけれど、Op.8はもう少しキレとスピードが欲しいところ。また全体的に音の流れがちょっとゴツゴツしている感じがあるが、ただこれは楽器のせいもあるかも(1876年製のSteinwayを使用)。それにしても、彼がDebussyエチュード集を出した頃にこの曲を録音していたら、と思ってしまう。