Denis Matsuevのカーネギーホール・コンサート

[RCA 88697291462]

Matsuevの新譜は2007年11月のカーネギーホールでのライヴ録音。曲目のうち子供の情景にはあまり興味がなく、Prokofievの7番はスタジオ録音が既にあるということで、今回の興味の中心はLisztのソナタだったのだが、それもあまり私の好みの演奏ではなかった。ある程度予想していた通り、激しい部分では持ち前の馬力でバリバリと弾き進む演奏なのだが、個人的にはさらに精緻な表現や音色のコントロールが欲しいところ。Prokofievの方はスタジオ録音とほぼ同じ解釈で第1楽章は悪くない(特に展開部の高速和音は聴かせる)のだが、終楽章はやはり熱くなり過ぎている気がする。そんなわけで今回1番面白かったのはアンコールでのGrieg/Ginzburgの「山の魔王の宮殿で」。これの盛り上げ方は巧い。