Gianluca LuisiのLiszt「イタリアの夜会」ほか

[Naxos 8.570984]

NaxosのLiszt全集の新作は今回も初めて聴くピアニスト。このシリーズはここ最近はAndaloroDossinWolframなど活きの良い若手や中堅が良い仕事をしていた(特にWolfram盤は素晴らしい)が、今回のVol.30はハズレだった。Paganini大練習曲以外は聴き慣れていない曲であるが、それでも明らかに技巧にキレがなく随所でもたつく感じがあるし、音もどこか締まりがない。Paganini大練習曲もなぜか1,4,6番だけという中途半端なプログラム(ひょっとして弾ける曲だけを入れた?)。実はNaxos関係者とのコネで録音させてもらったのではないかと勘ぐってしまった。