Alexander RomanovskyのRachmaninov音の絵Op.39ほか

[Decca 4763334]

本ブログの読者の方から教えてもらったのだが、あのRomanovskyが実は2007年にDeccaからCDデビューしていて、これはその2枚目のRachmaninovアルバム(ちなみに1枚目のデビュー盤は未入手)。大いに期待して聴いたのだが、内容的にはちょっと肩透かしだったか。悪くはないのだけど、Lugansky盤のキレキレの演奏を聴き慣れているとちょっとヌルく感じてしまうことも確か。Lugansky盤を「情け容赦ない」と形容した人がいたけど、それに比べるとこちらは情けも暖かみも感じられる。逆に2番のような緩徐系の曲はこちらの方がしっくりくるのだけど。ただ併録となる苦手のCorelli変奏曲は、Romanovskyの手を持ってしても苦手を克服できなかった。