Lazar BermanのRachmaninovピアノ協奏曲第3番ほか

[SICC 967-8]

Bermanのラフ3は以前から(名盤との)噂はきいていたがこれまで聴く機会がなく、今回再発されたということで初めて聴いてみたのだが、正直期待はずれだった。(ピークを過ぎた頃の録音ということでそれほど大きな期待もしていなかったが。)録音のせいもあるのかタッチがあまり洗練されていない感じで、またテンポもときに微妙に走る。この曲の録音がまだ多くなかったであろう当時はともかく、今では取り立ててどうというほどの演奏ではないように思う。カップリングのカーネギーホール・ライヴも「幻の名盤」だそうだが、こちらも印象はだいたい同じ。ただLisztのスペイン狂詩曲は意外と健闘していた。