Kanazawa-Admony Piano DuoのLiszt交響詩集（2台ピアノ版）

Liszt自身の編曲による交響詩の2台ピアノ版には、個人的にはあまりよい印象を持っていなくて、それというのも昔Prague Piano DuoというピアノデュオのCDを聴いたとき、演奏がショボいせいもあってか、たとえば有名な前奏曲ならTausigやLisztによるソロピアノ版の方がよっぽど面白いと思ったことがあるせいなのだが、このところLiszt全集ではいい仕事をしているNaxosならそのイメージを覆してくれるかも、ということで買ったみたCD。そしてその予想はだいたい当たっていたように思う。少なくとも演奏はPrague Piano Duoよりはずっと冴えている。（それでもソロピアノ版より面白いかといったらまだ？だけど。）やはり最初に聴くCDは（その曲に対するイメージを作る上で）大事だなと思った次第。この調子でNaxosからは私の好きな2台ピアノ版ファウスト交響曲のリリースに期待したい。