2008-03-22 Konstantin LifschitzのJ.S.Bach音楽の捧げ物ほか LifschitzはDENONへのデビュー盤以来その類いまれな音楽センスに一目置いていたものの、彼の志向する音楽が私の好みと少し違うかなというところもあってあまり熱心には聴いてこなかったのだが、今回のアルバムは選曲も面白いこともあって購入。結果的にはかなり彼を見直すことになった。全曲に渡り端正かつ自然、そしてピアノの音が美しい。個人的には前奏曲とフーガBWV552(彼自身による編曲)の、力みがないというか、Busoni編の演奏によく見られるような大仰さがないところが気に入った。