平均律 1巻 vs 2巻

昨日の平均律の記事のついでに、どうでもいい話を。
昔、平均律は1巻より2巻の方が優れているのに、2巻を弾く人が少なくて残念云々、といったことを書いた覚えがあるが、この頃は1巻もだいぶ好きになってきていて、そこで各曲について現時点で1巻と2巻でどちらの方が好きか数えてみることにした。(本当は前奏曲とフーガでも違ってくるが、煩雑になるので省略。)
結果は以下のようになった。

  1. ハ長調  1<2
  2. ハ短調  1=2
  3. 嬰ハ長調 1≦2
  4. 嬰ハ短調 1≧2
  5. ニ長調  1≦2
  6. ニ短調  1>2
  7. 変ホ長調 1>2
  8. 変ホ短調 1>2
  9. ホ長調  1<2
  10. ホ短調  1>2
  11. ヘ長調  1≦2
  12. ヘ短調  1>2
  13. 嬰ヘ長調 1<2
  14. 嬰ヘ短調 1<2
  15. ト長調  1≧2
  16. ト短調  1≦2
  17. 変イ長調 1=2
  18. 嬰ト短調 1≧2
  19. イ長調  1=2
  20. イ短調  1≦2
  21. 変ロ長調 1>2
  22. 変ロ短調 1>2
  23. ロ長調  1<2
  24. ロ短調  1>2

ここで「>」と「≧」は差の大きさを表している。それぞれの数をとってみると、

  • 1>2: 8
  • 1≧2: 3
  • 1=2: 3
  • 1≦2: 5
  • 1<2: 5

と自分でも意外なことに勝ち負け数ではほぼ互角、>と≧の差を考慮すれば1巻の方が優位という結果に。もちろんあくまでこれは現時点の感覚なので、日が経てばまた変わってくると思うが。
ちなみに長調/短調で分けると、長調

  • 1>2: 2
  • 1≧2: 1
  • 1=2: 2
  • 1≦2: 3
  • 1<2: 4

と、2巻が優位なのに対し、短調では

  • 1>2: 6
  • 1≧2: 2
  • 1=2: 1
  • 1≦2: 2
  • 1<2: 1

と1巻が圧倒する。平均律を聴き始めた頃は概ね短調より長調の方の方が好きだったので、最初は2巻の方が好き、という印象が強かったのかもしれない。

というわけで個人的にはほぼ互角な結果になったのだが、録音という点では、Mustonen, Fellner, Rangellなど1巻だけを出して2巻はなし(まだ)というケースが結構あり(その逆はあまり聞かない)、やっぱり2巻は1巻に比べるとやや冷遇されている気がする。