Hardy RittnerのChopinエチュード全集

1835年製Conrad Grafピアノを使用。時代楽器による演奏は他にKhouri盤を聴いたことがあるが、それに比べるとよほどしっかりしているというか、時代楽器による演奏という意味では(それ以外の盤を聴いてないのに言うのもなんだが)1つのスタンダードたりうる演奏と言ってもよさそう。技術的にも解釈的にもあまりケチをつけるところがない。逆にKhouri盤のような突飛(?)な解釈がないのと、現代ピアノのような輝かしい音がないのはちょっと物足りないが、Chopin自身はこういう音を聴いていたのだなと思いを馳せるのも悪くない。