Denis MatsuevのLisztピアノ協奏曲第1&2番ほか

Liszt大好きというMatsuevだけあって(知らなかったが、優勝したチャイコンでも1番を弾いたらしい)、いずれの曲も豪快というか豪腕というか、デビュー盤のメフィストワルツを思わせるような図抜けた運動能力が遺憾なく発揮されている。これでさらにタッチの精妙さとか気品とかが加わったら…と思う。死の舞踏は以前のライヴ盤の音質がイマイチだったのでそれが改善されていたら鬼に金棒、と思ったら、音質は確かいに良いのだが冒頭の異常なまでテンションな高さがやや後退していて、そこは少し残念。