Louis LortieのLiszt巡礼の年全曲

Lortieは昔第2年を出しているので今回のはてっきり再発盤だと思ったら、すべて新録音とのこと。一聴してピアノの響きの美しさにハッとする。旧盤も音がよかったが今回はFazioliを使っているせいかさらに磨きがかかったようである。こういう美しい音を出すということに関してはLortieは今も一流であることを再認識した。メカニックに関しても心配するほど衰えておらず(昔とった杵柄?)、ダンテソナタは旧盤に比べるとさすがにスピードが衰えたが、音の充実という面では逆に旧盤を上回っていると言える。