Paul LewisのSchubertピアノ作品集

LewisのSchubert続編で、今回はソナタ第16番、さすらい人幻想曲即興曲集D935、楽興の時ほか。16番は15番と同様、第1楽章が意外なほど速いテンポでちょっと驚いたが、それでも非常に説得力があり、いつもながらの音の充実感も相変まって素晴らしい出来。一方、さすらい人はそれほど好きではない曲こともあってあまり印象に残らず、即興曲集もどちらかというとSchiffの旧盤の方が好みであったが、それでも16番ソナタを聴けただけでも今回の2枚組を買った価値はあったと思わせた。