Tristan PfaffのLisztアルバム

Pfaffは1985年生まれのフランスのピアニスト。最初がHorowitz編のラコッツィ行進曲なので、腕に覚えあり、といったタイプかと思ったら、どうも流れが硬くでイマイチ乗り切れていない。歌心のなさも気になるところで、特にアゴーギクにセンスが感じられず、ヴェネツィアナポリの第1曲など、まるでゴンドラに揺られている気がしない。そして最後のタランテラでは指回りの鈍重さが露呈してしまった。