Francesco Tristano Schlimeの’Frescobaldi Dialogues’

これはだいぶ昔(2007年)に注文してそのときは在庫切れか何かで、最近になってやっと入荷したもの。タイトルに'dialogues'とあるのは、Frescobaldiのオリジナル曲の合間にSchlimeによるインプロヴィゼーションが含まれているため。(ちなみにSchlimeは最近DGからデビューし、名前も'Francesco Tristano'と短くしたようである。)Frescobaldiの鍵盤曲をピアノで弾くということで興味を持ったが、演奏はほぼ期待通り。アゴーギクや自由な装飾など時代奏法を踏まえつつ、ピアノの利点を活かして表現の幅を広めており、魅力的な一枚に仕上がっている。Schlime自身のインプロヴィゼーションは、3つ目のinterludeがちょっとミニマルっぽいところがあって印象に残った。