Roger MuraroのBerlioz/Liszt幻想交響曲ほか

今年はLiszt Yearということで普段あまりリリースされないこのような曲も録音されるのは嬉しいところ。(この調子で続いてくれればいいけど…。)が、演奏の方は(健闘はしているものの)やはり満足というところまではいかない。この曲の演奏の中ではそれでも一番マシというか悪くないと思っているDuchable盤に比べると、細かい部分での打鍵がときに苦しさにあまり不明瞭または不安定になるのが残念。また録音のせいか音が少しパサパサしてLisztらしい輝かしい響きに欠けるのも、聴いていてもう一つ気持ちよくならないところ。