Konstantin LifschitzのJ.S.Bachフーガの技法

以前出たBachアルバムがまずまずの好印象だったLifschitzだが、今回のフーガの技法は、直前に聴いたDinnersteinの表情豊かなBachと比べると、(曲自体が異なるので単純比較はできないとはいえ)ちょっと淡々とし過ぎている。1つの曲の中での変化が乏しいのはまだしも、曲ごとのテンポや音色、アーティキュレーションの変化も少なく(例えばKoroliov盤に比べて)、2枚を続けて聴いていくのはなかなかしんどい。Bachのこの長曲を弾くのであればもう少し聴いている人を飽きさせない工夫が欲しいところである。