Laure Favre-KahnのChopinアルバム

去年聴いた前奏曲集がとても気に入っているFavre-KahnのChopinアルバムの再発盤(初出は98年)。前奏曲集でもそうだったが、最初のバラード第3番の冒頭の1フレーズを聴いて、やっぱりこの人は私と感性がピッタリあっているなと感じた。何か特別なことをしているわけではないが、緩急、強弱ともに自然で、ここはこうして欲しいと思っているところはことごとく押さえている。スケルツォ1番や幻想曲では、もう少しキレや加速感がほしいと思うところもないでもないが、舟歌、バラード第4番なども、歌心があって心地良く聴いていられる。彼女はこの前にSchumannも出しているようで、そこには私の大苦手な幻想曲も入っているようだが、彼女の演奏で一度聴いてみてもいいなと思えてきた。