Florian UhligのBeethoven変奏曲集

Uhligは1974年生まれのドイツ人ピアニスト。先月くらいのレコ芸の海外記事でSchumann全集のVol.1がかなり褒められていたので興味を持ったのだが、あいにくそのCDは曲が苦手だったので、去年出ていたBeethovenをまず買ってみた。一聴したところ、すごく清潔感がある演奏という印象。ピアノが硬質な音に録られているということもあるが、音がクリアでアーティキュレーションも明瞭、メカニックも非常にしっかりしている。Schumannのようなロマン的な幻想性が求められる音楽になったらどうなるかまだわからないが、少なくとも好感を持ったことは確か。Shostakovichの協奏曲も録音しているようで、Schumannともども気が向いたらそのうち聴いてみるかもしれない。