Denis MatsuevのRachmaninovピアノ協奏曲第3番ほか

これは去年出たCDで、そのときは迷って保留にしていたのだけれど、このたび抱き合わせ用に購入。でも保留にしていたのはあながち間違いではなかったかなという印象。確かにMatsuevらしい馬力のある攻めが、特に終楽章では随所に見られるし、第2楽章後半の速弾きも大したものだけど、肝心の第1楽章の出来が私からするともう一つ。終楽章も暴れまくるのはよいけれど、少なくとも品があるという感じではない。それにしても終わったところで拍手がないので、そういえばセッション録音だったんだなと気がついた。ライヴでもないのにこんなに熱くなれるのはそれはそれで感心する。